グルメな雑学

にんにくといえば、疲労回復やスタミナ増強に役立つ野菜として認知度が高い。その健康パワーは古来より着目されており、エジプトなんかでは、ピラミッドを建設する際の労働者のスタミナを確保するためにニンニクを食べさせていたといわれているぐらいなのだ。

ペストが流行した際には中世ヨーロッパでは医者はニンニクを口にして治療にあたったといわれている。感染を防ぐのにニンニクが効果的だと考えていたからである。

現代においても、ニンニクの薬効についてさまざまな研究が行われており、ニンニクには抗菌作用、血中コレステロール濃度、血糖値、血圧を下げる働きがあるのだと報告されている。なかでも最近はニンニクの発ガン抑制効果にも注目が集まっている。発ガン抑制成分はニンニク特有のにおいに含まれているという。ニンニクにはアリインという化合物が含まれているのだが、ニンニクを切断したりすりつぶしたりすると、それは「アリシン」というにおい成分に変化する。このアリシンが加熱されると、スルフィド類やアホエンという成分が生じるのだ。これらががん予防に大変な効果を発揮してくれるということが判明している。アリシンは、ニンニクを切ったりすりおろしたあと、しばらく時間を置くと酵素の働きで増える。また加熱するときには低音でじっくりと火を通したほうが良い。そのほうがスルフィド類やアホエンの生成量が増えるからだ。

イタリアでは、オリーブオイルを注いだフライパンにニンニクのみじん切りやすりおろしを入れて、低温でこがさないようにじっくりと加熱する。そうすると香りがよくなるだけではなく、スルフィド類やアホエンがたくさん生成されるというわけなのだ。

やきとんと豚しゃぶ6

とん彩やの自家製焼肉タレは、赤ワインとニンニクと薄口醤油とごま油といった、単純なレシピ。これを長時間かけてことことと煮詰め、ニンニクの成分を完全にソースに溶かしこみます。

主にやきとんロースの串焼き120に使うのですが、このロース肉を丸まる一枚網で焼き、自家製焼き肉タレにつけこんだものをご飯に乗せて食べる、ロースの焼肉丼600なんかも人気ですよ~

ロース焼肉丼