冬はお鍋にピッタリのお豆腐は、春先から夏場にかけて、スライストマトや胡瓜と一緒に並んでお酒のおつまみに欠かせない主砲と化します。

てなわけで、大阪のグルメを代表する居酒屋を目指している豚肉料理店であるとん彩やにおきましても手を抜けない箇所となってきはするわけなんどすけれども、この冷や奴。
語源については、食材を大きく四角に切ることを「奴に切る」ことに由来するとする説と、「冷やっこい」から転じたものであるとする説の二つがあるけれど、「ヤッコ」の語は「ヒヤヤッコ」よりも古くから使われている傾向にあるので、正確なところは判明していないそうな。
それだけ古くの歴史を持つこの豆腐なんですけれども、大豆をゆでてこして絞った汁を固めたものが豆腐だってことは誰でも知っている事実であれ、いったいぜんたい、そんな昔に誰が一体全体こんな料理を考え出したというのだろうか。
これまた事実は釈然と判明していないわけなんですけれども、言われている限りにおいては、紀元前2世紀の中国で生まれたかのような記述がどこぞに残されているのだという。
調理器具なんかもほとんど充実していなかったその昔にこういった食料を開発した天才のDNAも、探せばどこかにあるというわけなんでしょうけれども、そういう人の子孫って、やっぱり飲食業に携わる人なのだろうか。あるいは携帯電話とか、そういった先端技術を開発している人に進化しちゃっているのだろうか。
一個一個考えていくと、食べ物っていうのは本当に奥が深いものなんですな。
ちなみにとん彩やの冷や奴は、ときによって紀伊国屋の本格豆腐をしようしていることもあれば、新たな豆腐ブランドが確立されようものならば、ためらいなくそちらにチャレンジしてみるだのと、結構その品の選別には目と耳を凝らして取り組むようにしているのでする。
男前豆腐なんか、最近よく使用させていただいておりまするが、美味しい豆腐っていうのは、本当に美味しい。
ある意味、新鮮な魚の刺身なんかよりもよっぽどコクと甘みを蓄えているんですよね。
そこにピッタリなのが、伊賀越株式会社の出汁醤油。こいつをぽとりとおとして食す、夏場の冷や奴はまさにビールを飲むために生まれてきた天使のような存在です。
とん彩やにおいては、このビールが男性¥1500、女性¥1000で、3時間飲み放題となっている始末。
ショットのみだと、一杯¥400。
この呑み方をもってしても、決して損のない価格設定となっておりまするので、ぜひとも一度起こしになっておくれやっしゃ~