自殺という線

とん彩や名物
グルメ刑事の居酒屋事件簿:第1話
五つ星殺人事件★★★☆★
147回目の更新

 
「自殺という線はなさそうです。それに強盗なら、財布の中身ぐらい抜き取っているはずでしょう」
「無論。しかし関係者の中に該当者がおらんわけだからな」
風にコートをなびかせながら、その場を立去る久留米刑事。
「何処へ行く? 警部補」と警部。「話はまだ終わっておらんぞ」
「飯の時間ですので」
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とん彩や大阪福島店にて。
時刻は午後十四時四十分。久留米はとん彩やの21番テーブルで遅がけのランチを食している。
辺りには笠松っちゃん。ぐらさん、はんでさん。おやっさん、ゆうこりんさん、ひとみさん、くろちゃん、みかんさん。それぞれ、飯を食っていたり、鍋をつついていたりする。
「ここはとん彩や大阪福島店とあるが、他にも店舗があるのか?」
「いえ、ここだけです」1店舗しかなくて悪かったな。と、ちょっと面倒くさそう。
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「福島で昼過ぎに飲みの客がいるとは」辺りを見ている久留米。
「このあたりで昼から飲める居酒屋ってのはうちぐらいのものですからね。ただし、それほど需要があるわけではありませんけど」
「さっきからBGMに浜田省吾とやらの曲ばかりがかかっているが、特に何か理由でもあるのか」
「ここは全国に数ある省吾ファンが集う店の一つなんです。私自身はにわかファンですが、好きで彼の曲ばかりかけているうちにいつのまにか浜省ファンの間に認知が広がりましてね。1-192
もしや刑事さん、省吾がお好きですか」
「浜田省吾といや、野島もそのミュージシャンのファンだ。ゆえに一応、一通りは聴いてはいるが」
「ええ。野島さんとは、浜田省吾を通じて知り合いになりましたから。そういや、マリちゃんを紹介してくれたのは野島さんだっけ……」
「橋本真梨子とは、お前にとってどういう存在だった。イマム室長?」
「……。」よく考えて。「とどのつまりお客さんだった。ただし、それだけの付き合いというわけでもありませんでした」
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大阪福島区(福島駅)のグルメな豚肉料理居酒屋"とん彩や"

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大阪市福島区福島5丁目10-13
06-6456-1038
安くて美味いの代名詞♪
クレジットカード各種OKopen14:00~close24:00]

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肉のマークの日がお休みとなってございます。

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