許せなかったんです。

とん彩や名物
グルメ刑事の居酒屋事件簿:第1話
五つ星殺人事件★★★☆★
167回目の更新

 
店の出入り口に背を向けた格好のまま、うしろ手で扉の鍵をあけていた氷室は、オーロラの店内に逃げ込み、扉の鍵を閉めた。
中でおそらく自殺用に用意していた炭酸ガスを噴射させ、眼を閉じている。
突入! という本部長の号令をさっと手で遮り、警官隊を制止させる久留米。
扉を蹴り破り、オーロラ店内にはいる久留米。炭酸ガスを停める。
カウンターの向こうに逃げ込み、首に包丁を当てている氷室。「近寄らないでください……」
「動くな。包丁を狙っている」と、拳銃を向ける。
覚悟したように、ぐっと首筋に刃を食い込ませる氷室。
だが死にきれない。包丁がぽろりと手から落ちる。
「あの店は、妻や当時雇っていたスタッフ達。そしてまだ見ぬ自分の子供たちを幸せにしたいと願い作った店なのです。だからこそ許せなかった。妻が、僕の夢のために流産してまで支えてくれた店を、ただの気まぐれで翻弄されたことが」
拳銃をしまう久留米。1-261



グルメ刑事の居酒屋事件簿は、現在、きまぐれに1ぺーじずつ更新中。




大阪福島区(福島駅)のグルメな豚肉料理居酒屋"とん彩や"

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大阪市福島区福島5丁目10-13
06-6456-1038
安くて美味いの代名詞♪
クレジットカード各種OKopen14:00~close24:00]

2014年2月の店休日はこちらとなっております。
肉のマークの日がお休みとなってございます。

カレンダー2014年2月